【ジャンル】
食説「異世界ウヨリジサリのにっぽん食文禄!?」 
(2020年9月16日分)






【管理人の一言】
亮磁「てるの文才を楽しめ!パンティライターの活動新章!」




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第1話
『うまい棒チーズ味』
オリキャラ : フィアレ
著者 : てる
監修 : 亮磁





【第1話】
-ルフェナ城内 書庫-


「これは何でしょう?」
フィアレはとある本の前に立っていた。
毎度の如く、城内を抜け出そうとレーミスの目を盗んで書庫に隠れていた所、
不自然に机の上に置かれていた本が気になったのだった。


「誰かが片付け忘れたのでしょうか?…表紙に何も書かれていませんわね」
何かに惹かれるように手に取り、
ページをめくったところからこの物語ははじまるのであった。





-本の中の世界-


「ど、どこですかここは!?」
ページをめくった途端、白い光に包まれたかと思うと、
フィアレは白い空間をふわふわ漂っていた。


「ここは本の中だよ、フィアレ……」
ぽわぽわとフィアレに近づく1つの丸い光の球ような物体。
どうやら声の主はそこから語りかけてるらしい。


「ほ、本というと…さっき私が手に取った?」


「そうそう、あれは僕が書いたもので、書いてる内容を体験できる本なんだ。
内容は別世界『にっぽん』の食べ物についてしか書いてないんだけどね」


「た、食べ物…!」
少女は食に飢えていた。


特に最近はスイーツに飢えていた。
まだ見ぬ味を求め異世界にまで手を伸ばしていたのだ。


「そういえばフィアレは最近スイーツにハマってるらしいじゃないか」


「確かにそうですが…何故あなたがそれを?」


「まずそのお口から垂れてるものをしまってから言いなさい」


「はっ!すみません、体験ということはつまり食べられるのかと…」


「まあそういうことなんだけどね。せっかくだし試してみるかい?」


「是非!!!今すぐにでも!!!」


「君は本当に好奇心が何にも勝るんだね…」
苦笑いしたかと思うと白い光の球はぽぽーんと棒状のお菓子を沢山出した。





「これは?」


「『うまい棒』というお菓子だよ。
異世界にっぽんでは超メジャーなもので、多種多様な味があるんだ。
その中でも今回フィアレに食べてもらいたいのは…チーズ味だ!」


「あら、多種多様と仰られるから
てっきり想像もつかない味の物が出てくるのかと思いきや…
意外と普通なのですね」


「まあまあとりあえず食べてみて」


フィアレはその棒状のものを手に取ると、
(砕けないように)優しく開けて、そっと口に含んだ。


「んんっ!ほへはほいひひへふ!(これは美味しいです!)
ひっはひひーふほはひはひへへ、
はふはふほひょっはんへはひほほはひはんひぁははひぁへん!
(しっかりチーズの味がしてて、
サクサクのしょっかんで飽きのこない感じが堪りません!)」


その小さな口には収まりきらない物を口に含みながら興奮気味に語るフィアレ。
一本食べ終わると満足げな表情に少し赤らめた頬、
口周りについた粉を拭うように湿った舌をぺろりと…





「先程から文章、少し卑猥ではありませんか?」
おっとレーミスさん、今回あなたの出番は…ハイ、すみませんでした。
うまい棒を食べてる姿があまりにも淫靡だったものでつい。
ですので、うっかり人を切断しかねない刃物を……しまって下さい。


だけどチーズですよ?
あわよくば溶けたチーズに絡まる姿を想像したりして…ハイ、気を付けます。
斧で切らないでえぇぇぇーー!!すみませんでしたぁぁぁーーーー!!!


場面を戻しますーー!!!!





「これは、止まりませんわね」
目を輝かせながらバクバクと食べるフィアレ。



「ちなみに僕のお勧めの食べ方は、粉々に砕いてからサラダにかけるのかな。
オムライスとかにかけるのもいいと思うよ」


「なんと!お菓子なのにそんな使い道が!」


「そのままでも美味しい、料理に使っても美味しい。これぞチーズ味の醍醐味だよね」


「深いですわ…うまい棒…!」


「さて、今回はここまで。そろそろお迎えが来るんじゃない?」


「そ、そんな…他の味も食べてたいですわ!色々と!」


「あんまり食べ過ぎも良くないと思うよ」
乾いた笑いを浮かべたかと思うと、フィアレの視界がぼんやりと歪み始めた。


「あれ…?」


「君がまたこの本を手に取った時、
今度は別のものを用意して待っててあげるから。さあ、今日はお帰り」


「まっ…て……あなた………は…」
うっすらとした視界に微かに映ったその姿はどこか懐かしく、
それでいてよく見ていたような姿だった。


「ただのしがないグルメハンターさ!」
その言葉を最後に、フィアレの意識はふっと消えてしまった。





-ルフェナ城内 書庫-


「姫様!姫様!」


「……あれ?」
気がつくとフィアレは書庫でレーミスに抱えられていた。
どうやら気を失っていたらしい。


「さあ、お部屋に戻りますよ。全くこんなところで昼寝してるなんて…」


「え、えぇ…」


さっきまでの出来事は夢だったのか。
そう思うにはあまりに現実味があった体験にフィアレは困惑するばかりだった。
しかしその口元は、チーズの香りがうっすら漂っていた。






【てるの後書き】
…これは果たして食レポなのだろうかww
そんな気持ちでいっぱいです。
こんちには、チーズ大好きなてるです。


うまい棒って限定品や販売終了されたものも含めると
全部で50種以上もあるんですって。10種くらいしかしりませんでした。


ちなみに一番コストがかかってるのがたこ焼き味だそうで…
理由は、二度味付けしてるからなんですって。

それにしても棒状の物を食べてるってだけで
何で大人な感じになってしまうんでしょうかね…
ストーリー仕立てにしていたはずなのに遂思いが溢れてしまいました。失敬。


さて、この物語、本の著者が悪魔騎士王デルで、
中の人は悪魔騎士王デルの思念体的なものを想像して書きました。
折角設定出ましたからね!使いたくて仕方なかったです!


悪魔騎士王デル=フィアレちゃんの父親です!
詳しくはフィアレちゃんの設定を読んで頂ければ幸いです!